DXエンジニアが実現するITのサステナビリティ
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ラキールが定義する「DXエンジニア」は、企業や社会が実現すべき未来のために、クリアしなければならない課題を、IT技術によって解決へ導くことができる存在です。DXをはじめとするイノベーションを推進していくためには、DXエンジニアの手によって技術的負債を生み出す仕組みから脱却し、持続可能なIT環境を整備していく必要があります。
システム開発の現場における「技術的負債」とは
システム開発における「技術的負債」とは、さまざまな課題や問題に対してその場しのぎの対応を行うことで、将来的に対処が必要になる技術的な問題を指します。このような技術的負債は、納期を最優先させたスピード重視の開発や、不十分な設計のまま進めてしまった開発のほか、技術の制約や陳腐化などにより発生します。
これまでも、大企業が何億円もかけて開発したシステムが数年のうちに陳腐化してしまい、再び多大なコストをかけてリプレイスを行うサイクルに陥っているケースも多く見られました。このように、技術的負債の発生はビジネスにさまざまな悪影響を与える可能性があるのです。
技術的負債が持つ危険性
技術的負債の影響として考えられるのが、システム開発・運用の俊敏性の低下や、IT部門全体の生産性低下などの問題です。さらに、発生した技術的負債を解消するために労力やコストを費やすことによって、DX推進にリソースを割けなくなる可能性があります。例えば、既存のシステムが技術的負債を抱えていた場合、システムの保守にリソースを割く必要があるため、DXの推進が滞り、世の中の流れについていけなくなってしまいます。また、市場の変化に素早く対応できなくなることで、企業の競争力低下を招く可能性も考えられます。
また、技術的負債を抱えていると、業務効率が低下することに加え、レガシーシステムに対応可能な技術者に業務負担が集中したり、システムの全容が誰もわからなくなる「ブラックボックス化」の状態に陥ってしまったり、といった事態を引き起こします。さらに技術的負債を抱えたままプロジェクトが成長していった場合、時間の経過とともにシステムの変更や修正の規模も大きくなっていくため、開発期間の長期化とコストの増大リスクも発生します。
技術的負債を解決せずにそのまま放置すると企業の大きな損失につながる可能性があるため、迅速に対応を行う必要があるといえます。
必要なのは持続可能なIT環境の整備
技術的負債を発生させないための仕組みづくりとして考えられるのが、持続可能なIT環境の整備です。これは、「ITのサステナブル化」と呼ばれるもので、技術的負債を生み出してしまうレガシーシステムのようなIT開発とは異なるものです。
技術的負債が蓄積すると、コストや技術的リソースの浪費が増大します。そういったマイナスの影響は持続可能性を損ねるだけでなく、DXをはじめとするイノベーションの阻害につながります。
「サステナブルソフトウェア」が技術的負債を解消
技術的負債を生み出さない「ITのサステナブル化」を推進するにあたり、注目しておきたいキーワードとしてラキールが提唱している「サステナブルソフトウェア」という考えがあります。
これまで使用されてきたシステムは、多大な時間とコストを費やして開発しても、完成した時には陳腐化が始まっていることがありました。このようなシステムの場合、メンテナンスしきれなくなると再度システム開発の必要に迫られる、負のサイクルに陥ってしまいます。
サステナブルソフトウェアは「いつまでも使い続けられるソフトウェア」を目指しています。従来のシステムのように陳腐化せず、リプレイスも不要でシステムを最新に保てるため、システムに投資してきたコストが無駄にならず、投資効率の最大化を実現できるというメリットがあります。
サステナブルソフトウェアの活用によって技術的負債を解消するとともに、市場変化などにもスピーディーに対応できるようになることが期待できます。
DXエンジニアの役割
IT技術を駆使して社会や企業に変革をもたらし、日本の未来を変える。それが「DXエンジニア」という存在
技術的負債を放置すると、ビジネスにさまざまな悪影響を及ぼす可能性があります。しかし、技術的負債を解消するために多くのリソースを割いてしまった場合、DXの推進が滞ってしまい、大きな損失を招くリスクも考えられます。そのため、持続可能なIT環境の整備を進めることによって「技術的負債を生み出してしまう仕組み」から「技術的資産を積み上げていける仕組み」への変革が求められているのです。
ラキールが提唱する、サステナブルソフトウェアを具現化するためのサービスが、ソフトウェアを部品化し、部品単位での開発や修正、組み換え、資産化を可能にする「コンポーネント型aPaaS(LaKeel DX)」です。自由度が高く、柔軟性を担保しながらも、開発スピードを高められるメリットがあります。このような仕組みを作り出し、世の中にある課題を解決したり既存の仕組みを変えたりしていくことが、「DXエンジニア」が持つ役割であるといえるでしょう。